混合ワクチン接種で感染症予防

チワワのあれこれ
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ヒトにインフルエンザやおたふくかぜなどの感染症予防をするためのワクチンがあるように
犬にも様々な感染症を予防する混合ワクチンがあります。
ワクチンと言えば、接種義務のある狂犬病予防ワクチンがありますが、

ここでは、その他の感染症予防のための混合ワクチンについてのお話です。
狂犬病ワクチンについては、こちらにまとめましたのでもしよろしければご覧ください。
混合ワクチンに接種義務はありませんが、施設によっては感染症拡大予防を目的として混合ワクチン接種を利用条件に上げているところも多いと聞きます。

ウチのチワワ部が通っているサロンでも混合ワクチン接種が利用条件になっています。
また、病院、旅先、散歩中などでも他の犬と交流する機会はあるので、毎年10種の混合ワクチンを接種しています。
もちろん、感染症予防は出来るだけしたほうがいいという思いもあります。
ただ、本当に必要なの?とか、病院で聞かれる「何種にしますか?」って何?とか、

最初はよくわからず「はて?」となっていました。
病院で丁寧に教えてくれましたが、事前知識があると慌てず的確な判断ができるかなとも思いまして、
混合ワクチンについて、ウチのチワワ部が今まで病院などで教えてもらったこと、ネットで調べてわかったことなどを
まとめてみました。

混合ワクチン接種で予防できる感染症

混合ワクチンを接種すると、感染症の発症を防ぐ、または発症したとしても症状を軽減することができます。
犬の感染症はいろいろあります。

幸いウチのチワワ部では罹患歴はありませんが、病院で聞いた感染症例は次の通りです。

病名症状など
犬ジステンパー発熱、下痢、神経症状など。後遺症が残ることもある。感染力、死亡率が高い。
アデノウイルス1型感染症発熱、腹痛、嘔吐、目が白く濁るなど。生後1年未満の場合、死亡率が高い。
犬パルボウイルス感染症血便、下痢、嘔吐、食欲不振など。感染力、死亡率が特に高い。
犬パラインフルエンザ感染症激しい咳、鼻水、扁桃腺炎など。感染力がとても高い。
犬コロナウイルス感染症下痢、嘔吐など。腸炎を引き起こす。
犬レプトスピラ症
肝臓、腎臓などに障害を受ける。出血や腎炎、高熱、嘔吐、下痢、食欲不振など。ヒトにも感染する。

これらはほんの一部ですが、どれも症状がつらそうで、できることなら感染症にはかかってほしくありません。
そこで感染症予防に有効なのが混合ワクチン接種です。

ワクチン接種による副反応

ワクチンには、毒性を弱めたり無くしたりした病原体が入っています。
この病原体を体内に取り込むことで、感染症にかからずに免疫を作って感染症と闘える体にしてくれます。
政宗や琥珀が感染症と闘える体になれば、感染症によってつらい思いをしなくてすむし、
他のコへの感染拡大も防ぐことができるので、いいですね。
ただ、ワクチン接種には副反応が付きものです。
闘える体になるために、免疫反応という体を守るための反応が体の中で起き、患部が腫れたり熱を持つことがあります。
また、ワクチンに含まれる物質でアレルギー反応を起こすこともあり、
体力のない高齢犬や少し体が弱いコにとって、副反応が起こるとかなりつらいですね。

ただ、副反応は必ずしも出るわけではありません。
現にウチのチワワ部では特に目立った症状は今まで一度も確認していません。

もしかしたら症状がでてもすぐに治まっているのかもしれませんが、いずれにしても重症化はしていません。

症状対処
接種部位の腫れや痛み冷やすなどして様子を見る
軽度の発熱や元気がない休ませて様子を見る
食欲不振長引く場合は病院へ
1、2度嘔吐するも、元気、食欲がある様子を見る
嘔吐後ぐったりして元気がないすぐに病院へ

異変を感じたら病院に相談することをお勧めしますが、すぐに病院に行けない場合の目安になればと思います。
接種の際に副反応について病院で詳しく聞いておくと安心ですね。

主な混合ワクチンの種類

世界小動物獣医師会(WSAVA)の発表したガイドラインでも、「ワクチンは不必要に接種すべきではない。」とあります。


混合ワクチンは複数の感染症予防ワクチンが混合されていて、1回の接種でさまざまな感染症を予防するのが一般的と言われています。
ウチのチワワ部が病院で聞かれる主な種類は、「5種」「8種」「10種」です。
予防できる病気は混合ワクチンの種類によって異なり、体質や生活スタイルによって接種するワクチンを選べるようになっています。

種類が少なければ副反応のリスクが低く、体力のない高齢犬や少し体が弱いコにとっては特に気になるところだと思います。
世界小動物獣医師会(WSAVA)が発表したガイドラインでも、「ワクチンは不必要に接種すべきではない。」とあります。
ウチのチワワ部では、病院などで教えてもらった情報をもとに、混合ワクチンの種類の決め手基準ができました。
参考までにご紹介します。
これはウチのチワワ部なりにまとめた内容ですので、実際に種類を決める際は病院に相談することをお勧めします。

ワクチンの種類決め手基準
5種室内で生活し、ほとんど外出しない
ほかの犬と触れ合うことがない
散歩することが少ないシニア犬
アレルギー反応が心配な犬
8種散歩で外に出るが、それ以外の外出はほぼない
10種外で遊ぶことが多い
山、川、海などのアウトドアが好き
他の動物と接触する可能性がある
小さい子供や高齢者と一緒に生活している

混合ワクチンの接種スケジュール

ワクチンの予防効果は、ワクチン接種後、時間の経過とともに低くなっていきます。
安定して感染症予防するには、定期的にワクチンを接種することが必要です。

世界小動物獣医師会(WSAVA)が発表したガイドラインでは、コアワクチンは3年以上毎に1回、ノンコアワクチンは1年毎に1回を推奨しています。
※コアワクチンとは、世界中で感染が認められる重度の致死的な感染症に対応したワクチンのことを言います。
日本ではコアワクチンもノンコアワクチンも、年に1回の接種が一般的とされていますが、病院によっては、抗体検査の結果次第でコアワクチンを接種する、といった方針のところもあるようです。
ただし、生まれてすぐの仔犬はワクチンを複数回接種します。

生まれてからしばらくの間は母親からもらった抗体が体を守ってくれるので、ワクチン接種をしても免疫を作ることなくその抗体が対応してしまいます。
でも、その抗体はだんだん少なくなっていきます。

ワクチンを複数回接種することで、だんだん自分で免疫を作れるようになります。
仔犬のお散歩デビューが3回目のワクチン接種から2週間くらい経ってからというのは、免疫を自分で作れるようになるまで待っているということなんですね。

日本での一般的なワクチン接種スケジュールは次の通りです。

生後6~8週初回混合ワクチン
生後10~12週2回目の混合ワクチン
生後14~16週3回目の混合ワクチン※この頃初回狂犬病ワクチン
1歳以降年に1回が一般的

狂犬病ワクチンは混合ワクチンは任意接種なので、ご自身でスケジュール管理をする必要があります。
先日、政宗と病院の待合室にいた時、一緒にいたご年配の方がおっしゃっていました。
「最近主人が亡くなってバタバタしていたから、ワクチン接種を忘れてしまったと思ったの。それで今日、慌てて病院にきたら、2か月前に接種しているって記録があったの。証明書で確認すればよかったんだけど、焦っちゃったわよ。」
この場合はすでに接種済だったのでよかったですが、もし予防ができてなかったら感染症に罹患した時ものすごく後悔すると思うと、ぞっとしました。

ワクチンを接種すると接種証明書が発行されます。
証明書には接種した日にちが記載されていますので、
年始や誕生日などの決まった日に、次の接種月を確認するのもいいかもしれません。

まとめ

混合ワクチンを接種するということは、家族の健康を守るための感染症予防策です。
スケジュール管理をしっかりして、生活スタイルなどにあった混合ワクチンを定期的に接種しましょう。
注射をする瞬間は犬にとっては大変なことです。

でも、そのいっときを頑張って感染症リスクを排除できれば、安心して生活することができます。
政宗琥珀が元気でいられることは、おっさんみぃさんの幸せです。
だから、政宗琥珀が定期的に混合ワクチン接種をすることは、おっさんとみぃさんの幸せにつながります。
これからも家族の幸せにつながる行動を続けていきます
😊

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