なぜチワワはクッションを掘るのか

室内でチワワが掘る理由は色々あるようですが、代表的な理由は5つ見つかりました。

チワワは自分の寝床を寝心地の良い、しっくりくる形に整えます。
ウチのチワワ部では、メンバーエリアのあちこちにクッションや畳んだタオルを置いています。
朝タオルを取り換えるときは畳んで置きますが、昼すぎにはほぼ100%タオルはくしゃくしゃになっていたり、最初に置いた位置から移動されていたりします。
整い過ぎる形では寝づらいのか、タオルを足で器用に広げたり、掘ってくしゃくしゃにした後、その上でくるくる回って寝る位置をさがして、位置が決まったらやっと寝ます。
チワワの睡眠時間は12～15時間と言われています。
そんなに長い時間寝る場所なので、寝床を整えるということはとても大切な行為なんですね。

穴掘りが面白いという記憶があって、暇つぶしに掘ることがあるそうです。
また、ソファやクッションを掘っていると大好きな飼い主さんのニオイが漂ってテンションが上がり、掘るのが楽しくなってさらに掘り続ける、ということもあるとのこと。
そういえば政宗は、おっさんの枕をしょっちゅう掘っています。
一度掘り始めると無我夢中で掘っていて、しばらく止まりません。
あまりにも長い時間掘り続けるので、さすがに心配になり、途中で掘るのをやめさせることもありました。
でもこの場合は、きっと掘ること自体を楽しんでいるので、見守ったほうがいいんでしょうね。
政宗のお気に入りはただの枕なので今後は見守ろうと思いますが、もしこれが自分のお気に入りの何かだったら、すぐに取り上げますよね。
その代わり、掘られても構わない何かを用意してあげたほうがいいですね。

おもちゃとかおやつをくわえながらを掘る時は、掘っている場所に大事なものを隠したい時だそうです。
そんなに派手に隠したらバレバレなんですが、それだけ隠したい気持ちが強いということなのでしょうか。
土の中やタオルの下などにお気に入りのものを隠す癖があるイヌをテレビで観たことがあります。
それと同じことをソファやクッションでやっているんですね。
何かを加えながら掘るという行為は、ウチのチワワ部では見かけたことがありません。

少し掘ってはこちらを見て、また掘ってからこちらを見るなど、何かアピールをしているように掘っている場合は、ストレスが溜まっている可能性があるそうです。
「もっと散歩したい」「もっと遊びたい」などといったことがストレスの原因となり、穴掘りをするとのこと。
就寝前に政宗がたまにはしゃぐことがあり、少し遊んでから「終わり！」と打ち切って寝ようとすると、布団を勢いよく掘った後急に動きを止めて、息を切らしながらこちらを見るんです。
「もっと遊べ」と訴えているのかなと、薄々感じてはいました。
でもこちらも眠いので「続きはまた明日ね」と何とかなだめて結局寝るんですけどね。

マーキングとは、動物が尿をかけたり体をこすりつけたりしてにおいを残し、縄張りを示すことです。
犬の肉球には汗腺があるので、肉球で触れることでマーキングしています。
そのため、穴掘りをすることがマーキングになっているとも考えられているそうです。
琥珀はほぼ毎日、座椅子を掘ったり背もたれに首のあたりをこすりつけたりしています。
ウチのチワワ部の中で一番自己主張が強い琥珀だからこその行動なのかなと、納得してしまいました。

チワワの穴掘りは動物ならではの習慣のようなので、ある程度は寛容に見守りたい行為とも言えます。
穴掘りによってお気に入りのクッションやソファーがボロボロなるのは仕方ないと諦めてしまうことも1つの手ですが、
諦めるだけでは残念すぎます。
決まった場所やボロボロになってもいいものを掘るように誘導してあげると、チワワも思い切って穴掘りができてハッピーなのではないでしょうか。
また、穴掘り現場を見かけたら、「またやってるな～」と流さずに、掘る原因を探ってみると、ある程度穴掘り環境を整えることができて、チワワとの暮らしがより楽しいものになると思います。
ただし、あまりにも掘ることに夢中になりすぎて、気が付くと出血している、なんてことがあるそうなので、掘らせすぎには注意しましょう。