チワワとの出会い

チワワのあれこれ
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チワワを飼うことを決めたら、チワワとの出会いを求めてペットショップに行きます。
ブリーダーを探したり、譲渡会に行ってチワワに出会うこともできますが、日本ではペットショップでの出会いが多いです。

日本のペットショップでは、ペットを「販売」していますので、運命を感じたコを「購入」することで、家族として迎えることができます。
所変わってペット王国フランス、この国は、ペットショップで犬や猫を販売することを法律で禁じています。
2021年11月30日、動物保護に関する法律の改正が決まりました。

この法改正の内容に、ペットショップで犬や猫の販売禁止が盛り込まれていて、2024年1月1日に施行されました。
フランスでは、『ペットショップは保護されたオーナー不明となった犬や猫の引き取り手を募集するために展示する場所』と、法律で決められています。

法改正の背景には、犬や猫を捨てる人が後を絶たないことがあるそうです。
参考資料:フランスにおける動物保護に関する法律の改正国立国会図書館デジタルコレクション
販売目的のペットショップでは、利益優先で安易に命の取引が行われてしまいがち、という考えからなのかもしれません。
残念ながら、日本でもペットを家族ではなくモノとして扱い、捨ててしまう人が多くいます。

環境省が公表しているデータ(犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況)によると、2022年度に動物愛護センターで引き取られた犬猫の個体数は52,793匹です。
年々減少傾向にあるようですが、民間の動物保護団体などの活動により保護されたり、保護できずに亡くなってしまう犬猫もいて、実態はさらに悪い状況だと思われます。
環境省は、2013年11月に「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」を立ち上げ、

命を大切にし、優しさのあふれる、人と動物の共生する社会の実現を目指します。

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/index.html

と宣言しています。
しかし、HP上では最近の活動報告はありません。
これを見る限りでは、国としての発信力が弱く、動物愛護に積極的とは言い難い状況を感じます。
このプロジェクトの応援団の一人、杉本彩さんが代表理事を務める公益財団法人動物環境・福祉協会Evaから発信される情報で、日本での現状がよくわかります。

ウチのチワワ部では、このサイトを含めいろんな情報を参考にしながら、人と動物が幸せに暮らす社会の実現に向けて、ウチのチワワ部ができることを日々模索しています。

ウチのチワワ部の出会いについて

ウチのチワワ部のメンバーとは、全員ペットショップで出会いました。
おっさんとみぃさんは子供の頃、それぞれ実家で犬を飼っていて、犬との生活が日常だったこともあってか、犬が大好きです。
みぃさんは、犬がいなかったらもっと閉鎖的な性格になっていたかもしれないと思っています。
嫌なことが多くて泣いてばかりいた時、犬がいつも寄り添ってくれて心が暖かくなり、いいこともあると思えて救われました。だから犬に感謝しているし、犬が大好きです。
ペットショップが入っている商用施設に行くと、必ずペットショップに立ち寄って、犬を見ていました。
そして、勝手に癒されていました。
でも、私たちに犬を飼う計画は、ありませんでした。
いつか犬を飼いたいという話をしたことも全くありませんでした。政宗と出会うまでは。

政宗との出会い

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その日は、郡上踊りに着ていく浴衣を探しに、最寄りのショッピングセンターに行きました。
そしていつも通り、まずペットショップに立ち寄って犬を見ていました。
1つのスペースにオスチワワが2匹いて、そのうちの1匹がもう1匹にちょっかいを出していました。
店員さんからジェスチャーでどのコを抱っこしたいか聞かれたので、ちょっかいを出しているほうを指でさしました。
すると、ちょっかいを出されていたほうを連れてきてくれました。
どちらもかわいかったので、そのコでもいいかと思ってそのまま抱っこさせてもらいました。
それが政宗との最初の出会いです。
小さな政宗が腕の中でじっとしていて、あたたかくて、キュンとなりました。
対応してくれた店員さんの上手な誘導もあり、いつの間にかこのコがいる生活を望んでいました。
それまで犬を飼う計画が全くなかった私たちは、脳みそをフル回転させました。
家族が増えるということはどういうことか、急遽私たちの中で犬がいる生活を想像し、
問題は何かを超特急で考えました。

政宗を迎えるということ

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政宗を迎えるということは、お金と時間の使い方が今までと変わるということ。
楽しい時間は間違いなく増えるが、今までできていたことができなくなるということもあると思う。
長時間政宗を家に残して出かけることはできない。
ペット同伴可能なの飲食店や商用施設はまだまだ少ないから、一緒に行く場所には制限がある。
できなくなることがあることを、ちゃんと受け入れることができているか?

私たちの行動で政宗の一生を左右する、その責任を負う覚悟はちゃんとできているのか?
政宗が楽しい一生を送れるようにすることを約束できるか?
私たちが楽しくなることは言うまでもないが、生活スタイルを変えてでも、政宗を迎えたいと本当に思っているか?

本当に本当に一生懸命考えた末、生活スタイルを変える選択をしました。
そして、政宗の一生をステキな時間に絶対する!と強く思いました。

琥珀との出会い

政宗との生活が始まった後も、ペットショップには時々立ち寄っていました。
おもちゃや服を買いにペットショップに行ったり、併設のサロンに政宗と一緒に行くこともあれば、
家で政宗にお留守番してもらって食料品の買い物に行ったついでに立ち寄ることもありました。
琥珀と出会った日もそんな日でした。
その日は政宗にお留守番してもらって、おっさんと買い物に出かけました。
その足でふらっと、政宗と出会ったペットショップに立ち寄りました。
すると、1匹のメスチワワがトイレの上でポツンと座っていました。
そのコが琥珀でした。
おとなしくてかわいいねー、と見ていたら、店員さんがそのコを連れてきてくれました。
おっさんが抱っこさせてもらうと、琥珀は一生懸命おっさんの体にしがみついて顔のほうに上ってきました。
その時点でおっさんはもう、心をつかまれてまして、琥珀を迎える気まんまんでした。

琥珀を迎えるということ

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琥珀を迎えるということは、2匹目を迎えるということです。
これまでにおっさんとみぃさんの間で、2匹目を迎えたいという話を何度かしていました。
2匹目を迎えるということは、ゴハン、寝床、病院代、お世話、楽しさ、愛おしさなど、何かと倍になるということ。
それらを今の生活に取り入れることは可能だ。
チワワとの生活は体験中なので知っている。
政宗との相性はどうか?政宗は他の犬との交流を好まないが、嫌がることもしない、要は無関心。
相性はあまり気にしなくてもいいかもしれない。
だけど、生活環境は間違いなく変わる。
それを政宗が受け入れるまでには間違いなくストレスがかかる。
そのストレスをどう和らげるかは、私たち次第だ。
この時、政宗8歳。
医者やサロンのスタッフさんたちに話を聞いたりもした。
体力はまだあるはずだが、環境変化に耐えられるギリギリの年齢かなと感じた。

おっさんは、何か運命を感じている。
みぃさんは、その日が来たと感じた。
こうして、琥珀を迎えることになりました。

犬を迎える場合は、是非計画的に

ウチのチワワ部の場合、飼いはじめが無計画なので、まったくお勧めではありません。
それでも犬を飼うことができたのは、子供の頃に犬がいる環境の中、犬を飼う心の準備が少しできていたのかもしれません。

私たちはまず、犬を飼うということは、犬の一生を背負うということだと考えました。
政宗と琥珀にとっては、おっさんとみぃさんが唯一の頼りです。
だから、政宗と琥珀がどんな一生を送るかは、おっさんとみいさんの手にかかっています。


日本のペットショップでは、ショーウィンドウに仔犬を展示販売しているので、犬はお金を出せば買える「商品」です。

でも犬を「買う」ことは、スーツケースや化粧品を買うことと全然違います。
ペットショップの「商品」には意思があり、たった一つの命がある、唯一無二の尊重するべき存在です。
そして、ペットショップの「商品」は、共に生活し、共に笑い、共に成長していく仲間になる存在です。

そのことを深く理解して初めて、犬と一生を共にできるか、犬を仲間として迎えられるかを、判断できるのではないかと思います。
私たちはこうした心の準備はできていたのかなと思います。
そして、最終的にはこう考えました。
これから楽しいことばかりではなく、大変なこと、心配なこともたくさんあるだろうけど、家族なら乗り越えられる

また、一生を背負うということは、死を見届けるということです。
どのくらいの期間一緒にいられるかは、わかりません。
寿命もあるし運命もある。

私たちは、どんな状況でも一生を終えた時に「楽しい生涯だった」と思えるようにしていきたいと考えています。
「出会ってくれてありがとう。楽しい時間をありがとう。」と言って見送ってあげたいと思います。

そして「あの時ああしてあげればよかったなー」という後悔はなるべく少なくしたいので、思いつくできる限りのことはすべてやる!という思いが常にあります。
私たちは今、政宗と琥珀の一生を背負うことを楽しんでいます。

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