チワワの特徴

チワワのあれこれ
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ウチのチワワ部のメンバーは、現在、全員チワワです。
特にチワワが好きということはなく、たまたま出会ったコが全員チワワだったので、今のところメンバーはチワワのみです
チワワという犬種は有名なので存在は知っていました。

でも、政宗を我が家に迎えるまでは「チワワは超小型犬」以外のことは全く知りませんでした。
ウチのチワワ部活動を通して、楽しみながらチワワを知っていきました。
ここでは、ウチのチワワ部が発見したチワワの特徴についてご紹介します。

チワワは世界一小さな犬種

チワワは世界一小さな犬種として知られています。
アメリカ在住のチワワ、パールちゃんは、最も背の低い犬として2022年8月23日にギネス認定されています。
パールちゃんは体長12.7cm、体重533g、体高9.14と、手のひらサイズの小ささです。
ウチのチワワ部メンバーは、パールちゃんよりは大きいです。
でも、政宗琥珀を一緒にしっかり抱っこして移動できるほど小さいです。

要は、小さい中でもいろいろで、政宗琥珀でも大きさは全然違います。

政宗琥珀
体長48cm35cm
体重3.8kg2.1kg
体高24cm19cm
※体長:鼻からしっぽの付け根まで

政宗を迎えたときは、やっぱりチワワって小さいなーと、超小型犬の小ささを実感していました。
病院やドッグランに行って他のチワワに会うと、政宗と大きさはさほど変わらないと感じていたので
政宗はチワワ標準サイズかな?と、勝手に思っていました。
でも、琥珀を迎えてみたら、今まで小さいと思っていた政宗が急に大きく見えるようになりました。

左:青い服が政宗、ピンクの服が琥珀        右:政宗琥珀

写真で比較しても左右の大きさの違いが分かると思います。
政宗琥珀も成犬なので、これ以上大きくなりません。
体の大きさは違いますが、足の細さはどちらも同じくらい細いです。


体型を基準としてお迎えするチワワを選ぶ方もいらっしゃいます。
犬の体型は主に3種類(ドワーフ、ハイオン、スクエア)に分類されるそうです。

ドワーフハイオンスクエア
・足の長さより胴が長い
・ずんぐりした体型
・胴の長さより足が長い
・スリムな体型
・足と胴の長さがほぼ同じ
・横から見ると胴の水平ラインと足の垂直ラインで正方形になる体型
犬の体型表

体型の違いは見た目の違いだけで、病気になりやすいとか怪我をしやすいなどといった情報は今のところありません。
知らなくても困らない情報ですが、知っていても損はない情報だと思い、掲載しました。

チワワの顔、目が大きくてアップルヘッド

チワワは、頭が丸くて、目がウルウルして、いつも甘えているような可愛い絵をよく見ます。
その通りです。
目が大きくて丸く、常にウルウルさせていて、しっぽを振りながらその目でこちらをじっと見つめられます。

いやもうかわいい!
疲れていても、落ち込んでいても、その大きくて丸い目で見つめられたらそれだけで癒されます。

目が大きいのはチワワの特徴ですが、実際のところ、チワワは他の犬と眼球の大きさは変わりません。
顔が小さく平面なので眼球がはまる奥行きがなく目が飛び出て大きく見えるということです。
そのため、眼球突出(眼球が飛び出してしまうこと)が多いともいわれています。

頭が丸いのがチワワの特徴でアップルヘッドと言われています。

琥珀の横姿

鼻の付け根から額までほぼ垂直で、額が少し出っ張った丸い形の頭です。
日本国内のチワワはほとんどがアップルヘッドですが、世界にはリンゴではなく鹿、ディアーヘッドチワワもいるそうです。

ディアーヘッドチワワは、鼻の付け根から額まで45度くらいの傾斜があり、額は出っ張っておらず全体的にスリムです。
ディアーヘッドチワワに遭遇したことはありませんが、日本国内にもいらっしゃるそうです

チワワの被毛、スムースコートとロングコート

チワワの中でも被毛の種類で2種類に分類されます。
被毛が短いスムースコートチワワと、被毛が長いロングコートチワワです。
スムースコートチワワはアメリカやイギリスが多く、日本ではロングコートチワワが多いそうです。

ウチのチワワ部は全員ロングコートチワワです。
あくまでも個人的感覚ですが、周りのチワワもスムースコートよりロングコートのほうが多いと思います。

スムースコートチワワ(左)とロングコートチワワ(右)
左:スムースコートチワワ(イメージ写真)、 右:ロングコートチワワ(琥珀)

スムースコートチワワは被毛が短く、体のラインがあらわになってすっきりかわいいフォルムです。
ロングコートチワワは被毛が長く、耳の後ろには飾り毛がありゴージャスです。
どちらのチワワも被毛はオーバーコートとアンダーコートのダブルコート(二層構造)になっています。
オーバーコートが短いのがスムースコートで、長いのがロングコートです。

アンダーコートは皮膚に近い場所で密集して生える被毛で、保温性を保ち、体温を調節する役割があります。
そのため、季節の変わり目でアンダーコートが生え変わります。
この時期を換毛期と言い、換毛期のブラッシング時は抜ける毛が多くなります。

ブラッシング時の抜け毛の量で、季節を感じることも多いです。
ダブルコートは被毛が密集しているため皮膚が蒸れやすく、濡れると乾きにくいといった特徴もあります。
でもしっかり乾かさないと、皮膚病の原因になりかねません。
政宗は毛量が多く、真夏は暑さでバテ気味だったので、毛量を減らすために4歳の時
初めて8mmのバリカンを入れました。
ロングコートチワワの被毛はストレートで光沢のあるきれいですが、バリカンを入れると被毛に光沢がなくなりゴワゴワになりました。
政宗の被毛に光沢はなくなりましたが、性格や体質に変わりはなく、なんの問題もありません。
琥珀は毛量が少ないので、バリカンを入れる予定は今のところありません。
毛量が少ないことは暑さには強いのですが寒さには異常に弱く、琥珀は気温が低い冬は外に出ても歩けません。

チワワの毛色、いろいろあります

● ブラック(黒色)     ● ホワイト(白色)     ● ブルー(灰色)     ● チョコ(茶色)
● タン(薄茶色)      ● レッド(赤茶色)     ● クリーム(薄黄色)
チワワの毛色は、これら単色(ソリッドカラー)、2色混合(パーティーから)、3色混合(トイカラー)と、さまざまです。
ウチのチワワ部の周りでは、牛柄とも言われるブラックホワイトや黒ベースの薄茶色のブラックタンはよく見かけます。
また、複数の色がマーブル状に入っているマーブルカラーもたまに見かけます。
政宗はブラックタン(黒ベースの薄茶)、琥珀がブラックタンホワイト(黒ベースの薄茶と白)です。

上を見上げる政宗とそれを見つめる琥珀
上を見上げる政宗(左)と、政宗を見つめる琥珀(右)

毛色で印象は変わりますが、毛色と性格に相互関係はないと思います。
ウチのチワワ部は全員黒ベースで毛色が濃いです。

濃い色は威厳がある印象がありますが、実際は穏やかで甘えん坊でいつもニコニコしている優しいコたちです。

チワワの性格、甘えん坊で遊び好きで怖がり

チワワの性格は、一般的こんな風言われています
● 甘えん坊で遊び好き
● 好奇心旺盛で適応能力があるため、仲良くなりやすい

● 体が小さい割には勇敢で、警戒心が強くプライドが高いので、初対面の人や犬に対して吠えることがある
● 飼い主に対しては愛情深く、忠誠を尽くす反面、やきもち焼き
など。
実際、ウチのチワワ部メンバーがこの性格に100%当てはまるかというと、そうでもありません。

一般的に言われているチワワの性格政宗琥珀
甘えん坊で遊び好き
好奇心旺盛で適応能力があり、仲良くなりやすい
体は小さくても、勇敢でとても賢い
大きな相手でも果敢に向かっていく
警戒心が強く、初対面の人には懐きにくい
愛情深く、忠誠を尽くす

その他、細かい具体的な性格は次の通りです。
政宗
● 吠えない(寝言で吠えることはある)
● 穏やか、ごくたまにはしゃぐ程度
● 他の犬とのふれあいが苦手で、どんなに吠えられても知らないふりをする
● いつも誰かにくっついて寝ている
● ひっくり返っておなかを出すことが多い、おなかを撫でられるのが好き
● 夏祭りの花火や太鼓の音が鳴ると、呼吸が荒くなり歩けなくなる
● 子供と男性から声をかけられると後ずさりする、女性から声をかけられるとゆっくり近づく
琥珀
● よく吠える、メンバー以外の犬がそばを通る時や他の犬が吠えている時に必ず吠える
● ドッグランで自分と同じくらいの大きさの犬には近づいて挨拶できる
● 怖がり、安全が確認できている場所ではよくはしゃぐ
● 自分より大きなモノが動いている所には近づけない。
  例えば、大きなゴミ袋が風でカサカサ動いている所とか、自転車が動き出したところとか。
● 大きな音がすると、トイレ中でもその場から慌てて逃げる
● 地震、雷、強風など大地を揺るがす自然現象が起こると、体が震えて呼吸が荒くなる


政宗琥珀が来る前、雷や地震が苦手でした。
でも今は雷や地震がきても、寝ています。
たまに琥珀の呼吸が荒い姿を政宗は心配そうに見ています。

ウチのチワワ部でまとめると、チワワの性格は、甘えん坊で遊び好きで怖がりです。
ただ、すべてのチワワが同じ性格ではないと思います。

チワワの頭脳、賢くて学習能力が高い

チワワは、賢くて学習能力が高いのでしつけがしやすい犬種と言われているそうです。
しつけは、犬がこの人間社会で生きやすいようにするために必要で大事な活動ですので、のみ込みが早いのはいいことですね。
ウチのチワワ部では、教えたことを8割ほどできるようになりました。
完璧に覚えたわけではなく、たまに間違えたりサボったりします。
これでもまあまあ社会で通用するので、良しとしています。
しつけ教室に通えば、完璧になるかもしれないですね。
ウチのチワワ部では、食事の時に「おすわり」「待て」「よし」を教えました。
2~3回やったらなんとなくできるようになり、1週間くらいしたらしっかりできるようになりました。
トイレは少し時間がかかりました。
最初は足元がふわふわしたところでおしっこをしたがり、気づくと布団やラグシートの上でおしっこをしていました。
その時は「ノー」と一言怒ってからケージに入れて、掃除をし、30分くらい反省タイムと称してケージから出さないようにしていました
そのうち、用をたす前にソワソワするようになったので、この前触れを感じたらトイレに誘導するようにしました。
そして、トイレが上手にできたらものすごく褒めました。
失敗することもありましたが、何回か繰り返して1ヶ月くらいでトイレでおしっこやうんちができるようになりました。
このレベルが世間的に優秀かどうかはわかりませんが、ウチのイヌ部としては優秀だと思っています。
チワワは賢くて学習能力が高いというのもあながち間違えではないと思っています。

チワワの散歩、しています

小さなチワワは散歩はいらないでしょう、とよく言われます。
家の中で遊ばせるだけで十分な運動量だとは思います。

でも、社会勉強や気分転換にもなるので散歩は大事だと思い、ウチのチワワ部では10分くらい散歩します。
ウチのチワワ部の活動は朝が早く、だいたい日の出とともに散歩に行きます。
早朝は車が少なく、地面の温度が高くなる前で歩きやすいという利点があります。

幸い、みぃさんは早起きが得意なので早朝散歩は苦ではありません。
雨の日や真冬の寒い日は散歩はしません。
日中は5分くらいベランダに出て外の空気を吸って気分転換します。
外に出ると世間の犬の存在を匂いで感じ取るようで、コミュニケーションや情報収集等を楽しんでいるように見えます。
政宗は、最初散歩が大嫌いで、外に出てもすぐに家に帰りたがっていました。
行きはほぼ抱っこ、帰り道は早く帰りたいのか颯爽と歩く、という感じでした。
琥珀と一緒に散歩するようになってからは、悠々と歩くようになりました。
この変化の理由を政宗に聞いても教えてくれないのでわかりませんが、何かあるんでしょうね。

チワワの豆知識

チワワという名前の地域があることをご存知でしょうか。
メキシコのチワワ州です。
実は、このチワワ州こそがチワワの原産地という有力説があります。

国際的愛犬団体のジャパンケネルクラブでは、チワワの沿革をこのように紹介しています。

チワワは世界で最小の純血種であると考えられており、犬種名はメキシコ最大の州(チワワ)の名前に由来している。

ジャパンケネルクラブ https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1984

更に探ってみると、その昔テチチという犬がいて、この犬がチワワの祖先という説があります。
テチチは南米原産で、9世紀ごろにトルテック族が家畜にしていたり、アズテック族が食用にしていたりと、
人々の暮らしに欠かせない存在だったようです。
しかし16世紀、スペイン軍が南米を侵略したときにスペイン人がテチチをたくさん食べたので、テチチの歴史が途絶える危機を迎えます。
そして19世紀、メキシコのチワワという町でかろうじて残っていた小型犬をアメリカ人が見つけ、アメリカに持ち帰って繁殖させました。
この、持ち帰った小型犬がテチチの血を引く犬種で、繁殖させた犬が現在のチワワだと言われています。
チワワの起源については諸説あり、その真相は明らかになっていませんが、この説が有力だと裏付ける研究論文も発表されています。
スウェーデン王立工科大学が、進化遺伝学の研究者Peter Savolainen(ピーター・サヴォライネン)さんの研究をテーマにしたニュースの中で

They traced the American dogs’ ancestry back to East Asian and Siberian dogs, and also found direct relations between ancient American dogs and modern breeds.
“It was especially exciting to find that the Mexican breed, Chihuahua, shared a DNA type uniquely with Mexican pre-Columbian samples,” he says. “This gives conclusive evidence for the Mexican ancestry of the Chihuahua.”

彼らは、アメリカの犬の祖先を東アジアとシベリアの犬にさかのぼり、古代のアメリカの犬と現代の犬種との直接的な関係も発見しました.
「メキシコの品種であるチワワがメキシコのコロンブス以前のサンプルと独自の DNA タイプを共有していることを発見したことは、特に興味深いことでした」と彼は言います。「これは、チワワの祖先がメキシコ人であることの決定的な証拠となります。」

https://www.kth.se/en/om/nyheter/centrala-nyheter/ny-hundforskning-krossar-myt-1.406806

という内容がありました。
遺伝子研究によって生物のルーツを発見できるなんて、とてもワクワクするお話ですね。

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